強気なタイ海老協会

バンコクポストによれば、タイ海老協会(Thai Shrimp Association)のSomsak Paneetatyasai会長は、2020年のタイのエビ生産・輸出ともに増加するという見込みを示した。

エビは成長によって回復すると予測(Bangkok Post)

  • 2019年のエビ生産量は不安定な天候と低いエビ価格により前年と同程度29万トンと予想
  • 2019年のエビ輸出額はバーツ高とエビ病により前年11%減の500-550億バーツと予想
  • エビ病に関わらずインドなどを中心に生産量が増えたことも輸出減の理由
  • 生産効率の向上とエビ病への対策により2020年は生産量は35-40万トン、輸出額は600-610億バーツに増加が見込まれる
  • 消費需要の増加が市場楽観視の要因だが、バーツ高は引き続き懸念

補足

2019年は下半期からエビ価格の回復傾向が見られたことにより、結果的には市場がそこまで壊滅的になったわけではないが、エビ病なども相まって生産・輸出ともに全体的に不調な年であった。

タイ海老協会は楽観的であるが、回復基調の中で更に生産を増やすことになれば、エビ価格が再度下落する可能性は高い。ただでさえアジア全体で経済成長の鈍化が見込まれ、このままバーツ高が続けば、決して良好な状況とは言い難い。

なお、タイ海老協会の情報について公式サイトから有用なものを得たかったが、公式サイト自体は2012年から更新が止まっている。

関連記事:アジア開発銀行による2020年の経済成長見通しの下方修正

関連記事:タイ・カシコン銀行は2020年もバーツ高を予想

参考文献

Bangkok Post, “Shrimp projected to bounce back with growth”, 13 Dec 2019

       

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

HAL の記事一覧 SlofiAのtwitterアカウント@slofia_finance