バーガーキングの植物肉メニューへの批判はヨット移動のグレタと同レベル

先週、立て続けにバーガーキングの植物肉バーガーについてのニュースが2つ流れた。

まず、米インポッシブル・フーズ(Impossible Foods)は、米バーガーキング139店舗で試験的に使われる予定の植物由来肉によるソーセージパティを発表している。米バーガーキングでは既に以前からビーフ0%の植物性バーガーであるインポッシブル・ワッパーを提供しているが、今度は植物性由来「豚肉」が主眼となっている。

参考:ニューズウィーク「バーガーキング、植物肉のクロワッサンサンド米139店舗で試験導入へ」2020年1月7日

2019年は「牛肉」に似せた植物性由来肉が大ブームになった年であったが、今度は豚肉や鶏肉など分野を拡げて拡大していく方向になると見込まれている。以前に紹介した植物性の卵などもその一部だろう。

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もう一つは、英バーガーキングが、従来の牛肉に似せたパティを用いたRebel Whopper(レベル・ワッパー)という製品を発売開始している。Rebelは「反逆者」といった意味であり面白い名前である。

そんなレベル・ワッパーについて、CNBCは「ビーガンには向かない製品である」という記事を掲載している。

参考:CNBC, “Burger King’s new plant-based Whopper isn’t suitable for vegetarians or vegans”, 6 Jan 2020

理由としては簡単で、本物の肉を焼くのに使うグリルと同じ場所で調理をするのが理由である。これについては米国については「バーガーキングのインポッシブルバーガーが肉で汚染されている」として集団訴訟が起こっており、当サイトでも既に取り上げている。

関連記事:バーガーキングが植物性バーガーを通常の肉と同じグリルで調理したとしてビーガンに訴えられる

英バーガーキングは既に免責事項として同じ調理器具を利用している旨を示し、ベジタリアン(ビーガンではない)に適した製品であると述べている。

しかし、一投資家としては重大なリスクとして認識するものの、集団訴訟も含めてバカバカしいと思っている。アレルギーや宗教を理由とし、わずかにでも本物の肉と接触するのを忌避するのであれば理解できるが、大抵のビーガンはそうではない。

わざわざ別のグリルを用意する方がよほど資源の無駄であり、コストもかかる。寧ろ既にグリルに飛び散った肉のエキスを吸って提供しているのだから、資源の有効活用ですらあると思える。

同じ構造がグレタ・トゥーンベリによるパフォーマンスとしてのヨット移動だ。新たに飛行機をチャーターするのではなく、定期便に乗るのであれば、一人当たりの二酸化炭素排出量は変わらない。わざわざヨットを動かす方がコストもかかるし環境にも悪いのだ。病気や体質で飛行機に乗れない、あるいは飛行機に乗ってはいけない宗教を信じているのなら別だが、そういうわけではないだろう。

要するにどちらもパフォーマンスに過ぎず、こうした過激な活動は長続きしないし、一定以上には拡がらないと思われる。シーガンといった動きがその証左である。

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この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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