米国で流行しつつある植物性由来「液卵」

植物性由来「液卵」どころから液卵自体が一般的にはあまり有名ではないだろう。液卵とは、鶏卵の中身(卵白や卵黄)だけを集めて低温殺菌したものだ。主に加工品の原料として使われ、一般的には知名度が低い商品だが、知らず知らずのうちに多くの場所で口にしているだろう。

この液卵は、海外ではスーパーマーケットなどでも普通に売っている所が多い。日本であまり見られないのは、安全な生卵が多く流通しているからだが、そうでない国によっては生卵を手軽に入手する手段として液卵は重要である。

さて、最近米国では植物性液卵が流行しているようだ。これは今大ヒットしている植物性由来肉と同様に、ビーガン向けの食材であり、当然ながら卵ではない。

ヒットしているのてJust社が手がけるJust Eggであり、緑豆(リョクトウ)やキャノーラ油、ターメリックなど非常に多岐に渡る植物性原料が利用されている。(冒頭画像はJust Eggの商品イメージ:引用元はJust公式サイト)

参考:Just Egg, Ingredients

天然食品のデータプラットフォームNatural Edgeのデータでは、Just Eggは天然食品の売上全体の40%を占める人気ぶりである。また、IRIのデータによると液卵市場においても2番目の売上高であり、殆どの本物の液卵よりも売れているとのことだ。

公式サイトでは、スクランブルエッグやフレンチトースト、チャーハンなど普通に卵として多くの料理でできると紹介し、そのレシピなども紹介されている。

2011年にTetrickとJosh Balkによって設立されたJustは、これまでに投資家から2億2,000万ドルの資金調達に成功し、これまでの売上は820万羽の鶏卵に匹敵する。同社は最近、同製品について特許を取得したばかりであり、今後ますます成長が期待される。

参考文献:Entrepreneur, “Plant-Based Alternative ‘Just Egg’ Is Upending the Liquid Egg Market”, 20 Jun 2019

       

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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