ジョリビー(Jollibee)がCoffee Bean & Tea Leafを買収中

当サイトでも何度も取り上げている、フィリピン最大で世界でも有数のファストファッションチェーンであるジョリビー・フーズ(Jollibee Foods)が米国の高級コーヒー・紅茶チェーンであるCoffee Bean & Tea Leaf(コーヒービーンアンドティーリーフ)を買収する方針を発表した。

関連記事:Jollibee(ジョリビー)の記事一覧

ロサンゼルス発の同社(以下、CBTL)は、米国では老舗と言われる大型コーヒーチェーンで、いわゆるスペシャルティーコーヒーを売りにし、米国・東南アジア・中東を中心に1,189店舗を展開している。

ジョリビーは、CBTLを買収するシンガポールの持株会社の株式の80%を1億ドルで取得し、残りの20%をHighlands Coffeeなどベトナムコーヒー事業会社の子会社が取得する。

CBTLは日本展開は失敗しており、現在は4店舗まで減っている。全体としても多額の負債を抱え、ジョリビーが救済する形である。1億ドル以外にジョリビーはCBTLに2.5億ドルを分配し、一部を借入金の支払いに充てている。2018年末時点でCBTLの負債は8300万ドルある。

ジョリビーは今回の買収方針について、

  • ハイエンド向け商品などの売上を伸ばすことで収益を多様化すること
  • 売上高の向上

が主目的と説明している。ジョリビーは前述のベトナムコーヒーチェーンHighlands Coffeeの上場を検討しており、製品の多様化など様々なシナジー効果を望んでいると思われる。

また、ジョリビーは世界で11番目の飲食チェーン企業だが、4番目までの上昇を目標としており、最近はM&Aを速いペースで進めている。ジョリビーの売上高は約30億ドルで、CBTLの売上高は3億ドル(純損失は2100万ドル)であり、売上高は10%ほど伸ばせる。

また、ロイター通信も少し触れているが「地域の好みに合わせた飲食店展開」を売りにする同社は、様々な地域の飲食チェーンを買収することでノウハウを吸収し、海外展開を行うといった戦略を取っている。こうした意図もあろう。

参考文献:Reuters, “Philippines’ Jollibee buying Coffee Bean & Tea Leaf in overseas expansion”, 24 Jul 2019

       

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

HAL の記事一覧 SlofiAのtwitterアカウント@slofia_finance