4月1日に東京都が都市封鎖(ロックダウン)をするのではないかという情報が流れている。年度末の混乱を避けるためというのが理由で、一つの目安としては東京都の1日での新規感染者数が100人を超えるかというのがポイントらしい。
やまもといちろう「『東京の都市封鎖』待ったなしで、起きる産業と社会の変化」2020年3月28日
一方で参議院議員の音喜多駿氏は4月冒頭ロックダウン説は気にすべきではないとしている。重要なのは以下の指摘である。
仮に緊急事態宣言を考えているのであれば、緊急経済対策は10日を目処という悠長なことを言う暇はなくなり、宣言と同時にある程度のプランをパッケージで示す必要があります。
東京から、あたらしくしよう「最後はリーダー(首相)の政治決断。「4月冒頭ロックダウン」の怪情報に惑わされるな」2020年3月29日
緊急事態宣言の噂が立ったのは安倍首相と小池都知事が会談したことが原因と思われるが、首相会見では10日を目処に緊急経済対策と言っていたので、会談時点で緊急事態宣言からのロックダウンが決まっていれば、10日とは言っていられないということになる。
それでも、音喜多氏も指摘するように、感染症法に基づく交通封鎖については強制力があり、「政令のみ」で新型コロナウイルスも適用する事になったので、その点に関しては実際に交通封鎖を行う可能性があるという意味で強い緊迫感が伝わる。
これがマーケットに混乱を与えるのは必須で、4月1日にロックダウンが宣言されようとされなかろうと相場が荒れるのが予想される。100人を超えるか超えないかは強く注目されると思われるので、日を持ち越す大きなポジションはリスクが高いと思われる。そうでなくても4月になれば倒産が増え、悪い経済指標も多く出てくるので相場が荒れることは予想されるのだ。
強いて言うなれば原油価格が一時20ドルを切ったので、その反発狙いは有効と思われる。「20ドルを目安に買う」というのはしばらく有効な戦略になりうるだろうし、筆者も行っている。
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