ベトナム・フーコック島のアイランドシティ化計画

ベトナム・キエンザン省は、フーコック島をベトナム初のアイランドシティにするための改革案についてのパブリックコメントを集めている。

アイランドシティ(island city)という用語の意味は不明確だが、教育、医療、貿易、観光、安全など多面的な機能を持ち問題を解決できる都市というニュアンスだ。

フーコック島はベトナム随一のリゾート地であり、カジノの試験運用など外国人観光客を集めるための取り組みが多く行われているが、観光だけでなく多面的に経済発展することを目指すということだ。MICEの目的地としても期待されている。

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アイランドシティ化についての計画は、キエンザン省が2018年にフーコック島を特別経済行政区にするためのマスタープランを起草したことに遡る。法人所得税と個人所得税はベトナムで最も低く、地代の4年間免除、9年間の50%削減、99年の土地リースなど豊富な投資誘引策がある。これにより304の投資プロジェクト、計16兆円が動いている。

とは言え、このタイミングでのパブリックコメント募集は、新型コロナウイルスに伴うパンデミックの影響が大きい。経済活動再開の呼び水としては観光は期待されており、7月からは30日間のビザ免除が再開される。

出国元によっては14日間の隔離などの対策が採られることになるが、コロナの感染拡大が収まった国同士でのtravel bubble戦略などの対象地としてはリゾートアイランドは最適であり、徐々に人の流れが回復していくと考えられる。

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参考文献:Vietnam net global, “Phu Quoc seeks to become Vietnam’s first island city”, 16 Jun 2020

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