転換期を迎えるバサ(ベトナム産養殖ナマズ)ビジネス

バサと言う名前には馴染みが薄いが、米国や英国ではタラの代替魚としてよく食べられ、最近は中国でも消費が急増している白身魚である。ベトナムではtra fishとも呼ばれる。

日本では「ベトナム産養殖ナマズ」として売られていることが多く、輸入量も増えている。その名の通りベトナムで養殖が盛んであるが、貿易戦争とTPPによって転換期を迎えつつある。

バサ産業は生産と輸出で課題に直面している(Vietnam+)

  • 米国での高い関税による輸出量低下によってバサの価格が低下している
  • 企業が自ら魚を養殖し、養殖場から購入していない事も価格低下の要因
  • 2018年は23億ドルのバサ輸出を記録している
  • CPTPPによる関税のゼロ化は輸出拡大のチャンス
  • 2018年はCPTPP10ヶ国へのバサ輸出額は3.2億ドル(前年比17.3%増)
  • 中国、香港、EU、米国、ASEAN、メキシコが五大輸出先
  • 日本も有望な市場の一つ

補足

米国への輸出が減少しているが、TPPによる輸出拡大の可能性もあるというのが記事の内容である。特に記事で注目されているのはTPP加盟国のうち輸出量が多いメキシコである。

日本も有望な市場として注目されている。日本への輸出額はまだまだ少ないが2018年は前年同期比で37.6%増加し、2019年は最初の4ヶ月で858万ドル(前年同期比38.6%)と急成長を続けている。

生産面では巨大な水産会社が自ら養殖も手がけているため、養殖場からの供給過剰が生じ、価格が下落しているというのが問題である。

今の所問題の方が多く前途多難であるが、これらのポイントを注視していくことが重要だろう。

参考文献

Vietnam+, “Tra fish industry faces challenges in production and export”, 16 Jun 2019

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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