クアンナム省がホイアンの日本橋(来遠橋)修復プロジェクトを承認

以前も取り上げたが、ベトナム中部の世界遺産の街ホイアンにある「日本橋」の修復計画が難航していたが、先日クアンナム省人民委員会が修復プロジェクトを承認した。実際に工事業者などを選定するプロセスはホイアン市が担うことになる。

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実際に改修工が始まるのは2020年初頭と予想されており、その費用は150億ドンから200億ドン(最大86万ドル)と見積もられている。

これまで何度も修復工事を行ってきたが根本的な解決にはならず、昨年5月、一度に橋を渡れる観光客数を20人に制限する措置をとっていた。今回ようやく全面的な改修工事の目処が経ったことで、一連の問題で「一歩」先に進んだと言えよう。

そもそも何故頻繁に修復が必要な状況になり、そのコストや手法で揉めるかというと、

  • 木製構造(劣化が早い)
  • 橋の上に寺があるという特殊な構造(修復方法とコストで問題が生じる)
  • 近年の洪水の増加(故障が早い and 現代的な構造に変更すべきかという議論)

という3つの状況が重なっているからである。前者2つに関しては構造的な問題で、最後の1つは気候変動の影響が大きいと考えられている。

ユネスコは、気候変動で最も脅威に曝されている世界遺産の一つとしてホイアンを挙げており、元の構造で修復しても、また修復が必要になる期間はそれほど長くないだろう。

元の構造で修復するのか、或いは柱などを現代的な材料と工法で修復してしまうのかでは、コスト面と文化遺産の保持としての側面で大きな対立となる。

今回のプロジェクト承認が、どういった手法での修復を想定しているかは不明だが、コストから考えてできる限り元の構造のまま修復するのではないかと考えられる。

参考文献:VN Express, “Hoi An to spend $860,000 strengthening vulnerable Pagoda Bridge”, 5 Jul 2019

       

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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