ダブルフランチャイズを検討するMLBタンパベイ・レイズ

MLB自体は放映権料によって収益を伸ばし続けているが、観客動員数は減少傾向でありサブスクリプションなどで対応しようとするチームが増えるなど、深刻な問題である。

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特にアメリカンフットボールNFL の人気が圧倒的で、野球(MLB)の人気が乏しいフロリダでは観客動員数が悲惨な状況である。

2018年の観客動員数では、タンパベイ・レイズは下から2番目の少なさ(1試合平均14,258人)である。最下位は同じくフロリダにあるマイアミ・マーリンズ(1試合平均10,013人)で仲良くガラガラである。(マーリンズの場合は度重なる「ファイヤーセール」も影響している。)

参考:ESPN, “MLB Attendance Report – 2018”

そんな中、タンパベイ・レイズは「チーム経営の維持」と「タンパベイでの試合の維持」のためにタンパベイとモントリオール(カナダ)の2箇所でホームゲームを開催する可能性を発表した。

これは日本で言う「ダブルフランチャイズ」であり、NPBでも部分的にはオリックス・バファローズが導入している。(と言っても殆どの試合は大阪で行い、花火ナイトなど大きな集客が見込める試合を神戸で行うだけである。)

元々、モントリオールはカナダ初のMLB球団であるモントリオール・エクスポスが存在した場所である。現在はワシントンDCに移転してワシントン・ナショナルズとしてチームを経営している。

エクスポスも最終的には動員数の減少によってモントリオールでの球団経営を維持できなくなったが、ある程度の野球の文化は存在し、またタンパベイの新球場設立も難航していることもあって、ダブルフランチャイズの可能性が出てきたというわけである。

参考文献:CNBC, “Major League Baseball gives Tampa Bay Rays green light to explore two-city structure in Montreal”, 21 Jun 2019

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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