ハノイが駐車場ビジネスを奨励

駐車場といえば有効な使い道の無い土地の消去法的な用途のイメージが強いが、国が変われば状況も異なる。

ベトナムのハノイでは駐車場が供給不足であり、ハノイ人民評議会は先日、市内への駐車場ビジネスへの投資を増やすための政策を決議した。

商業施設やオフィスビル、マンションなどの建設需要が豊富に存在するハノイでは、どうしても駐車場は後回しになる。一方で交通量はどんどん増えており、供給不足は深刻になる。駐車料金を上げると言っても限界があり、どうしても高層建築物を建てた場合の収益性にはかなわない。

そこで今回決議された新しい政策では、駐車場ビジネスに参入する投資家について多くの優遇措置を与える。主に以下の内容がある。

  • 駐車場投資プロジェクトの(駐車場部分の)借地料を10年間免除(個人での投資プロジェクトの場合10年を超える補助金も)
  • 優遇金利での融資
  • 地下駐車場プロジェクトの場合、床面積の30%を他の商業目的に利用可
  • バス停、インターチェンジ、物流センターなどでの駐車場プロジェクトは床面積の20%を他の商業目的に利用可

例えば商業施設を併設することを目的とした場合、土地面積の70%以上を駐車場とすれば、駐車場部分の借地料が10年間免除され、更に低金利で融資を受けられる。このあたりのコストは市の補助金で賄われるということである。

かなりの優遇政策のように思え、これほどの投資インセンティブを与えないほど駐車場が不足している状況であることが分かる。但し、これでも多くの企業はインセンティブが不足していると認識しているようだ。

参考文献:Hanoi Times, “Hanoi incentivizes investment in parking lots”, 22 Jul 2019

       

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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