ハノイの不動産ブローカーの9割が無資格

ベトナム不動産業者協会(VARS) によれば、ベトナムには約30万の不動産ブローカーが存在するが、その10~12%しか適切な資格をもたない。

その背景にはベトナムの不動産市場の急成長に対し、法律や不動産に関する人材のトレーニングや法律遵守の徹底が追いついていないこともあるが、無資格者が多すぎて適法に事業を営む不動産仲介業者にも悪影響を与えているようだ。

例えば民間住宅販売情報の90%以上が不正確という状態であり、スパムメッセージやセールス電話などが横行している。

ベトナム議会は不動産仲介に関する新しい法律の審議や議決を進めているが、今の所「やったもん勝ち」状態になっており、バブルに乗じた違法業者で溢れている。

ベトナムの都市化率が低いことは以前に指摘したが、2030年には都市化率が69%(現在の倍ほと)にまで達すると予想されており、今後も不動産市場が活況である状態は続くと思われる。

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筆者の考えでは、すぐに「ニセモノ店舗」が出現してしまうハノイの特徴にあると思う。どこかの店舗が流行れば、近隣に「同名のニセモノ店舗」が沢山立つ傾向があり、騙される人も少なくない。

本家が対策を取らないのかと思うかもしれないが、知的財産権に関する考え方が未成熟なのか、或いは、これが社会主義国家らしいものなのかは不明だが、9割が違法業者という実態もそれほど不思議ではない。

参考文献:Hanoi Times, “Only 10% of real estate brokers in Vietnam eligible to work”, 15 Jul 2019

       

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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