タイが海外旅行者に保険加入義務化を検討

義務化といっても大した金額ではないが、タイに来る海外旅行者に加入させる「公的な海外旅行保険」への加入義務を検討しているようだ。

タイへの旅行者は極少額だが強制的に旅行保険に加入する必要があるかもしれない(lonely planet)

  • 30日間で20バーツの旅行保険を空港で加入する新政策について観光スポーツ庁の承認待ち
  • 収益は全て観光振興基金を通して保険金が支払われる(死亡時は最大100万バーツ)
  • オートバイでの死亡率が世界一、世界で二番目に危険な道路(国連指定)であるのが背景
  • 適用条件が狭い(死亡のみ)ので、負傷・疾病・遅延・紛失など多くの分野に対して従来の旅行保険に加入する必要がある

補足

30日で20バーツ(約70円)と旅行代金から見れば誤差の範囲である。空港における空港利用税、温泉地における入湯税などのように、旅行者に対して遍く徴収して保険を運用する形のようである。

AXA Insuranceによると、保険金が支払われる条件は「死亡」に限定されている可能性が高く、負傷や疾病で支払われる可能性は低いという。

よって従来の海外旅行保険は制度ができても任意で加入する必要がある。特に海外での医療費は非常に高くつく場合が多いので、その分野がカバーされないとなると旅行者にとっての状況はそれほど変わらない。(死亡時の保険金も100万バーツと非常に少ない。)

一方で、旅行者に保険を義務化しようとする考え方自体は、この分野に限っていれば良いように思える。10倍ほど集めた方が保険としての価値が高まって良いと思うが。

参考文献

lonely planet, “Travellers to Thailand may have to buy compulsory travel insurance… for a small price”, 10 Jul 2019

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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