バブルティーとは、いわゆるタピオカミルクティーのことである。台湾などでは珍珠奶茶(パールミルクティー)と「真珠」に例えられるが、中国系アメリカ人がアメリカで広めた同様のものはBubble Tea(バブルティー)と「泡」に例えられる。
そのバブルティーが今ベトナムでゴールドラッシュの様相を示しているようである。
バブルティー:投資家を惹き付ける金鉱(Vietnam net)
- ベトナムのバブルティー市場は年率20%で成長し、2017年時点で3億ドルと推定
- 台湾の主要ブランドは勿論、ベトナムのコーヒーチェーンなどもメニューに取り入れている
- 幅広い年齢層に人気があるだけでなく、ポップな内装などが若者を惹き付けている
- コーヒーショップより参入コストが安いので海外ブランドがベトナムでのフランチャイズ化を競っている
補足
ベトナムでのバブルティーの流行は、天仁茗茶<TPE:1233>や日本にも進出しているゴンチャ(貢茶:Gong cha)など台湾の大資本による参入から始まった。(2019年11月29日追記:ゴンチャは台湾で創業されたが、2017年にゴンチャ・コリアに株式の70%が売却されたので韓国資本である。)
ベトナム特産のアラビカコーヒーを使った伝統的なカフェは昔から人気があるが、バブルティーの人気は、味覚的な理由だけでなくポップな内装なども若者を惹き付ける理由だという。
台湾資本だけでなく、ベトナムで有名なハイランズコーヒー<Highlands Coffee>(Jollibee傘下)など現地のコーヒーチェーンでも置くようになっているだけでなく、ベトナム資本のCHAMICHI(茶道の意味だろう)のように新しいチェーン店も多く誕生し、人気を博している。
また、その人気は味覚だけではなく、店舗デザインなど環境面も理由となっている。以下はCHAMICHIの店内写真であるが、現代的な内装であることが分かる。
また、コーヒーは豆のブレンドやロースト方法、専用器具など参入コストがかかるが、バブルティーの場合はコーヒーに比べて初期投入コストが低く、更に様々なトッピングをつけるケースが多いので利益率が非常に高いのも参入が相次ぐ理由だ。
参考文献
Vietnam net, “Bubble tea, a gold mine attracting investors”, 9 Apr 2019