コネチカット大学の研究チームが健康寿命計算機を開発

コネチカット大学(UCONN)の研究チームが、健康寿命を測定するウェブサイトを公開した。単純に余命を計算するアプリケーションは山程存在するが、健康寿命と不健康寿命を併せて計算できるものは非常に珍しい。

いくつかの質問に答えるだけで無料で簡単に測定できる(名前などの個人情報を入力する必要は無い)ので、利用したい人は回答に先入観が出ないように、当記事を読む前に先に試してみると良いだろう。

UCONN, “Healthy Life Expectancy Calculator”(コネチカット大学「健康寿命計算機」)
https://apps.goldensoncenter.uconn.edu/HLEC/

設問は全て英語なので、それぞれの項目名は以下に日本語で示しておこう。

  • Gender(性別)
  • Age(年齢)
  • Weight(体重:ポンド)
  • Height(身長:フィート・インチ)
  • Education(最終学歴)
  • Anuual Income(年収)
  • Exercise(運動をよくしているか)
  • Current Health Level(現在の健康状態:主観)
  • Type 2 Diabetes(二型糖尿病か)
  • Diet(食生活は良好か:主観)
  • Sleep(睡眠時間)
  • Smoking(喫煙)
  • Driving History(運転歴)
  • Alocohol(飲酒)

以上に回答して最下部のCALCULATE My Health Life Expectancyを押せば、 その下のResultsに文章で、

  • 健康寿命は何年か
  • 健康寿命は平均と比べて何%高いか(低いか)
  • 不健康寿命は何年か
  • 余命推定は何年か(健康寿命+不健康寿命)
  • 認知症を患った場合の不健康寿命は何年か
  • 健康寿命を伸ばすための改善策とそれで何ヶ月伸びるか

が表示される。

これは米国人のデータを対象としているが故に、身長や体重がメートル法でなかったり、二型糖尿病の有無を聞いていたり、運転歴の選択肢が「0」「1年に事故1回」「1年に2回以上の事故」と車社会前提であることもあり、日本人がそのまま回答して正しい結果なのかは疑問である。しかし、健康寿命の目安が信頼できる研究機関が作ったモデルで調べられるのは画期的である。

この健康寿命計算機はMarketWatchで紹介されていたのだが、投資と何の関係が?と思った人もいるかもしれない。記事では、個人の将来の支出(医療費)の目安にもなる上、国レベルでの医療費や保険料の計算など応用分野が多いということを理由に挙げている。

筆者がやると推定死亡年齢が92.2歳であり、そのうち不健康寿命は僅か3.4年とかなり良い結果が出た。(健康寿命は平均より10%高い結果であるが、日本人の平均寿命が米国人より長いので当然といえば当然かもしれない。)

モデルで重視されるのは食事や睡眠や運動といった多くの研究で使われる因子は勿論、教育や収入、ほどほどの飲酒、喫煙しないこと、二型糖尿病でないこと、健康状態を前向きに認識しているかなども重要であるようだ。病は気からである。

筆者の場合、学歴(大学院)や非喫煙者であること、二型糖尿病でないこと、健康状態の認識がポジティブであることなどが特に高く評価されているようだ。というのも筆者は運動や睡眠は短い方であり、健康寿命を伸ばすためのアドバイスとして運動や睡眠の改善が薦められたからだ。

見たところ、日本では簡単に健康寿命を計測できるアプリケーションは無いようだが、ウェブサービスとしてはハードルが高くなく、用途も広いように思えるが、誰か公開しないだろうか。

参考文献

Market Watch, “Opinion: Here’s how long you’ll live — and how much of that will be healthy years”, 19 Apr 2019

UCONN, “Healthy Life Expectancy Calculator”(コネチカット大学「健康寿命計算機」)
https://apps.goldensoncenter.uconn.edu/HLEC/ 

       

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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