オンラインキャバクラは成立しない

新型コロナウイルスの感染が「夜の街」で拡大しているとかで、一部で注目を浴びているのがオンラインキャバクラである。しかし、表題の通り、このビジネスは成立しないと考えている。

「場所の特別感が無い」とか「家族がいれば利用できない」とかいう話をしているわけではない。そういった側面もあろうが、大抵はオンラインキャバクラは通常のキャバクラよりも価格設定が低いし、一人暮らしの人も珍しくないので、需要が無いとは言わない。

しかし、キャバクラという「プラットフォーム」として考えた時、それは成立しないという話をしている。もし私がオンラインキャバ嬢をやっていたならば、客を直接取る方向にもっていくだろうと思うからだ。

Zoomなどビデオ会議システムを使って客と交流するわけだ。オンラインキャバクラの客目線で考えれば、キャバクラという場所に対する価値が低く、安く女の子と交流することを目的としているわけだ。接待などで使われる事も多い「箱」としてのキャバクラとの違いはそこである。

そうすると、直接客を取るというのは双方にとってメリットが生まれる。客にとっては安く、キャバ嬢にとっては利益率が高くなるわけだ。勿論、直接客を取ることにより犯罪に巻き込まれる可能性などリスクもあるが、一定数のオンラインキャバ嬢はそういう方向に動くように思える。

そうなるとオンラインキャバクラの経営者にとっては、「従業員」が流出しやすいという構造になり、それはプラットフォームとしては致命的である。

これは、米国でポルノ女優がポルノ映画で稼げなくなっていることから、個人で動画配信をしたり、パパ活で稼いだりといったPorntropreneurが増えてきていることから考えても自然である。

関連記事:【新語紹介】Porntropreneur:ギグエコノミー時代のポルノ女優

「コロナ禍」という特殊な状況においては部分的に成立するビジネスであるかもしれないが、維持するのは難しいように思える。

About HAL

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

View all posts by HAL →