従業員を表彰するより感謝すべきという調査結果

従業員のモチベーションを上げることは企業にとって重要である。特に適切に評価されていないと感じればバーンアウト症候群などにかかる可能性もある。

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では、評価するために特定の日に「社長賞」のような社内表彰制度で評価する企業が多く見られるが、こうしたものは効果的なのだろうか。

一つの参考になるのが、従業員エンゲージメントプラットフォームであるReward Gatewayが実施した1,500人の米国労働者に対する調査結果である。米国の状況なので単純に日本に適用できないが、その結果は面白い。

調査結果概要を以下に示す。

  • 75%の労働者は、上司に良い仕事を気づいてもらい、単に「ありがとう」と言ってもらえるだけでモチベーションがアップする
  • 66%の労働者は、上司が褒めるべきタイミングで即座に称賛・感謝の意を示してくれていることに同意している
  • 45%の労働者は、上司が特定の人に不当な見返りを与えていると感じている
  • 35%の労働者は、自身が注力していない仕事の見返りを得たと同意している
  • 20%の労働者は、何らかのイベントで称賛されることを好む

米国では、多くの場合クリスマス休暇前のパーティー(annual holiday party)で表彰が行われることが多いようだが、そうしたタイミングで評価されて嬉しいという従業員は20%に過ぎない。

多くの労働者(75%)は、良い仕事をした時に上司に気づいてもらい、感謝の意を示してくれるだけでモチベーションがアップする。そして、そのタイミングは可能な限り早い方が良いということが分かる。(66%)

米国でも表彰などの場合は日本で言う「金一封」などがある場合が多く、良い仕事には何らかの形で金銭的な報酬を与えることは重要だと認識されているが、こうした評価は自己と他者の評価に乖離があった場合に不満を生みやすい。(45%)

また、乖離を自覚している人も少なからずいる。(35%)

社長賞のような表彰は、仕事に貢献した従業員全てに与えることは難しいが、上司が気づいたタイミングで称賛・感謝することは、上司がよく見ていれば可能である。そして、米国のような社会であっても感謝によるモチベーションアップが重要というのは示唆に富む。

参考文献:Reward Gateway, “What the modern workforce expects from employee recognition and engagement initiatives”

       

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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