半数の投資家が気分の影響を受ける

システムトレードが高くなった現在においても、ある程度の割合の投資家がその日の気分で投資パフォーマンスに影響を与えることがギャラップ社らの調査でわかった。

ウェルズ・ファーゴとギャラップは共同で、2019年2月11~17日にかけて、米国の18歳以上の投資家1,029人に対して調査を行った。株式・債券・投資信託に1万ドル以上を投資している投資家が対象である。

最初に示すのは、投資パフォーマンスや投資額への影響である。「全くない」(not at all)という回答がいずれも半数近くあるものの、「少しある」(a little)以上を回答した人も同程度存在する。一方で、「非常に大きい」(a lot)と「かなり大きい」(a fair amount)と影響の程度が高いと回答した投資家は1割未満である。

非常に大きい(a lot)かなり大きい (a fair amount)少しある(a little)全くない (not at all)
投資パフォーマンスへの影響(%)264448
投資額への影響(%)264745

次が、「退職状況」「投資資産」「性別」で見た投資家の属性別の影響度合いを見たものである。退職者と投資資産が多いグループの方が影響を受けやすいことが分かる。これは同調査の別の分析からは「成長志向」であるか「大きな損失を回避するか」の傾向で、気分が影響を与える度合いが変わることがわかっている。

A lot/A Fair amountA littleNot at all
・退職状況
退職している144937
退職していない54154
・投資資産
10万ドル以上95041
10万ドル未満63757
・性別
男性64747
女性94250

全体的に若く投資資産が少ない人の方が長期的な投資スタンスであり、日々の気分が投資パフォーマンスに影響を与える度合いは少ない。一方で投資資産が多い高齢者は、大きな損失を回避するという目的が強く、短期的な志向によって気分の影響を受けやすいということである。

参考文献:Gallup, “Half of Investors Say Market Performance Affects Their Mood”, 11 Jun 2019

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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