リモートワーカーの84%が自宅で仕事をしているというデータがある。通勤地獄に悩まされることなく、柔軟に働けるのが魅力のリモートワークだが、全て自分で管理しなければならないが故に、やり方を間違えればこの自由さが生産性を落とし得る要因にもなる。
ソーシャルメディアアカウント管理ソフトなどを手掛けるBufferのマーカス・ワームス氏が、ブログでリモートワークを有効に行うための4つの教訓を示している。
1. 仕事場と生活の場を分ける
自宅で自由な時間を過ごす部屋と仕事部屋を分けられるのが良いという。自由な時間を過ごすのに使っている部屋は気を散らすものが多く、生産性を損ねる要因になってしまうからだ。
仕事と生活の場を分けることができれば、仕事部屋から出る時に仕事モードをオフにできるので、過労にもなりにくいという。
ワームス氏は特に「寝室」で働くのが良くないと指摘する。寝室はあくまでも休むための場所であるべきで、仕事と結びつけるのが良くないという。
これに関しては筆者も同感で、筆者も寝室と仕事部屋を分けているが、気分的に寝室で仕事をすることがある。しかし、「寝室=寝る場所」という条件付けがされているのか、寝室で仕事をするとすぐに眠くなってしまう。
家の中で明確に仕事部屋を確保できない場合は「複数の作業場を持ち、時々場所を変える」のが良いと指摘されている。
キッチンのテーブルで作業をしていて生産性が低下していると思ったら、カフェに仕事場を移したり、場合によってはコワーキングスペースを使うのが有効だという。
仕事場を変えるというのは気分転換だけでなく、新しいアイデアの元になるなど新奇性効果もある。
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2. オフィスの椅子に投資する
仕事場には長時間いるわけで、オフィスチェアを特に重視して環境作りを行うことが重要である。
筆者もこれには同感で、座りやすい椅子でないと疲労がたまりやすく、腰などが痛くなりやすい。筆者はレーシングチェアやゲーミングチェアをオススメしている。
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ワームス氏は他に観葉植物を置くことなどを提案している。気分転換になるだけでなく、特定の色と仕事のやる気を結びつける効果があるのではないかと指摘している。これも仕事部屋と寝室を分けることによる「仕事モードの切り替え」と関係するかもしれない。
筆者は管理が面倒臭がりなので観葉植物を置くことはしないが、化石などいくつかのオブジェで空きスペースを埋めている。(色合いという意味では効果は薄いかもしれない。)
3. 朝と夜のルーチンを作成する
冒頭でも述べた通り、自宅で働くことで通勤から解放されるわけだが、「仕事モード」に「入ること」も「抜けること」を脳に知らせる時間がなく、切り替えが難しくなるケースがある。
1の部屋を分けることも重要だが、朝と夜に時間を決めて特定のルーチンを実行することが仕事にメリハリをつけるコツになるという。
ワームス氏は、起床時間、犬の散歩、コーヒー、ブログ執筆など朝晩にルーチンを決めている。
筆者も毎日同じ時刻に起き、コーヒーと共に朝食をとり、仕事前に必ずストレッチをするようにしている。元々ストレッチは自宅で仕事をするが故に「殆ど歩かない」という深刻な運動不足を解消するために始めたものだが、ストレッチによって眠気を覚ます効果もあり非常に良い。
4. 仕事をしていない時に気を散らすものをなくす
電話やメール、ソーシャルメディア、Slackなど仕事やプライベートに関係する様々な通知が存在する。仕事中は必要でも休憩中も通知が来れば、十分に休めなかったり、仕事モードから抜けることを阻害する。また、仕事中にいたずらに通知が来るのも集中を阻害する。
そこで、スマートフォンを仕事用と余暇用に分けたり、通知時間を設定したり、サイレントモードに設定したりと、仕事とそれ以外でメリハリがつくように設定するのが重要だという。
これに関しては筆者も前々からやりたいとは思っているが、作業が多く億劫になっている。時間を見つけて実行してみたいとは思う。
参考文献
Buffer, “How to Create A Remote Work Routine That Works”, 16 Sep 2019