銀銅比価の長期推移

荒れる相場で使える銀銅比価」や「銀銅比価は安定して330近辺をキープ」はLMEの価格を使って短期間の銀銅比価を見てきたが、もう少し長期で2000年以降、かつ利用しやすいようにCOMEXの先物価格で銀銅比価を求めたのが以下のグラフである。グラフが見やすいように週足を使っている。

銀銅比価
出典:TradingView

平均値6.16(オレンジ色)はあまり意味が無いが、銀銅比価が高い時点については10(青色)が非常に参考になる数値であることが分かる。コロナ以降でも8月第1週に9.86をつけた後、急落している。金価格の下落に釣られて銀価格も下落したことに起因し、9月末時点で8.32である。

新型コロナウイルスの第二波の懸念からLME銅価格なども下落しており、金価格は調整局面にあるようだが当面は高値で推移すると思われるのでに見えるので、どちらかと言えば銀銅比価は高く推移するのではないかと考えている。一方で、3月のようなドル買いに伴う資産の投げ売りの再現となれば銀銅比価が6を下回る状況も考えられなくもなく、現時点でどちらかに触れると言うのは難しい。

今は10に近づくか、6を下回るかを待つタイミングであろう。

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