先日、カシコン銀行は引き続きバーツの強気予測を示したが、タイ中央銀行(BoT)のMathee Supapongse副総裁は、バーツ安に進む可能性が高いという見方を示した。
理由としては今後、
- 輸出の増加
- 経常収支黒字の減少
- ドル建て金取引の減少
を予想しており、既にバーツは国のファンダメンタルズをはるかに越えており、上昇余地は少ないとしている。
3つ目の金取引については、金輸出をした投資家が利益をドルからバーツに戻したことが現在のバーツ高の大きな要因となっており、それが一段落すればバーツ高を抑制する方向に働くという意味である。
12月に入ってバーツ安で推移しているが、輸出企業に悪影響があるため、タイ中央銀行は引き続きバーツ高を懸念しており、介入措置などの用意があると述べている。
参考文献:Bangkok Post, “Baht likely to weaken, says BoT deputy governor”, 4 Dec 2019