G7コーヒーの世界的な拡がりはベトナムにとって良いのか

ベトナム土産としてもよく利用されるベトナムの大手コーヒー会社Trung Nguyen LegendのブランドG7のコーヒー輸出が年200%で伸びるなど成長著しい。

特に海外市場で勢いがあるのが中国である。中国ではG7の製品は最も人気があり信頼されているコーヒーブランドであり、日本や米国、マレーシアなど他国メーカーよりも市場規模が大きい。

他にも米国でコストコの主力製品になったり、ヨーロッパや韓国などでも輸出額を伸ばしている。

冒頭画像がG7コーヒーの商品画像の一例(引用元:COFFEE HYPERMARKET)だが、これはベトナム土産としても有名であり、見たことがある人も多いだろう。

しかしこれは「インスタントコーヒー」であり、これがベトナムコーヒーの代表として広まるのは諸刃の剣であると考えられる。

G7ブランドを持つ前述のTrung Nguyen Legendはレギュラーコーヒーも販売している。例えばCreative 1 Coffeeは100%ロブスタ種のレギュラーコーヒーであり、コーヒー好きの筆者としても値段(200円強)の割に非常にレベルが高い。

参考:HYPER MARKET, Creative 1 Coffee

しかし、ブランドとして国際的に成功しているのはG7であり、インスタントコーヒーが有名になるというのは、コーヒーの高品質化・ブランド化を目指すベトナムにとっては、必ずしも良い事であるとは限らない。

そして Trung Nguyen Legendもある程度市場が拡がれば、今度は高付加価値化を目指すはずである。その時にG7ブランドをハイブランドへと転換させる方策を取るかもしれないが、一度ついた安いイメージはなかなか払拭されない。

無論、こうした問題が顕在化するのはずっと先のことである。

参考文献:Vietnam Investment Review, “Vietnam extends global reach through G7 coffee”, 29 May 2019

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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