ハノイにおける公共交通機関の今後

ベトジョー紙が報じたところによると、ハノイ市都市交通管理センターは今後15~20年間は公共交通機関の中心として路線バスがその地位を維持するという見方を示している。

ハノイ:路線バスがこの先20年も主力の公共交通機関になるか(ベトジョー)

  • ハノイでの公共交通機関のシェアは全交通手段の15%で、その大半(12.2%)は路線バス
  • メトロは未運行、BRTは非効率であり、今後もこの状態が続く見込み
  • 2014年までは15年連続で路線バス台数が増えたが、そこから頭打ち
  • 市は20~25%を公共交通機関で賄うのが目標だが、道路事情によるバスでは限度がある

補足

ハノイに行ったことがある人なら分かるが、「ごちゃごちゃ」である。これは道路整備自体が計画的ではなくごちゃごちゃであることもあるが、何よりも車両で溢れてごちゃごちゃである。

市内の渋滞を軽減する上で公共交通機関、特に鉄道などの大規模輸送システムの拡充は重要である。

鉄道網を敷くには道路や不動産を含む大規模な再開発が必要であり、それに付随する保証も莫大なものになる。こうした理由から、記事のようにメトロやBRTの普及はまだまだこれからである。

路線バスを普及させるにも限界があるので、運用の質を高めることが今後の方針であるようだが、そのために、一方で車両の乗り入れを規制するなど強硬的な方法も取っている。

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ハノイだけでなく都市間輸送を考えても、今後もバスは主要な交通手段であり続けると考えられる。というのも日本以上に細長く国土の大半が山岳地帯という地形があり、鉄道網の開発にも時間がかかり、現時点ではあまり使い物にならない。

バスが優勢なのはVexereといったバスチケット販売プラットフォームに勢いがあることなどからも伺えるだろう。

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この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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