タイの防犯対策として広まりつつあるパタヤモデル

日本人15人が海外で振り込め詐欺グループで働いていたとして逮捕されたのはタイのパタヤであり、MICEの場所として政府が推しているのもパタヤである。

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筆者が上記の記事を書いたのは、パタヤはいわゆる「変な外国人」が多い地域であるからだ。観光地と言っても多くの普通の観光客は寄り付かない場所である。行く人といえば酒や女、場合によっては薬である。(麻薬は絶対に駄目なのは言うまでもないが、タイは特に厳罰であることも強調しておく。)

そんなパタヤで犯罪者を見つけるために成功し、タイの他都市にも拡がりつつあるのが「パタヤモデル」と呼ばれるものだ。

基本的にはビーチなどに「スマートカメラ」を設置する方法である。画像認識能力に優れており、異常行動を検出したり、自動車のナンバープレートなども識別できる。具体的にはボートのスピード違反から麻薬密売まで多くの犯罪を検知できる。

昨年から今年5月までの間に、カメラが設置されている観光警察第1区では、窃盗や暴行などを含む1,305件の刑事事件が発生したが、そのうち1,120人の個人被疑者が起訴された。

当初は3,600万バーツ(118万ドル)と小規模なプロジェクトだったが、その地域での検挙率が非常に高く、パタヤだけでなく、 プーケット、サムイ島、チェンマイなどタイの多くの観光地に拡がりつつある。

こうしたスマートカメラによる防犯の分野は、日本でもまだまだ発展途上であり、発展途上国も同様に少しずつ拡大しているというのは新しく興味深い。

参考文献:Bangkok Post, “‘Pattaya Model’ to boost tourist safety”, 29 Jun 2019

       

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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