19日、インドネシア宗教省はサウジアラビア政府に対し、メッカへの大巡礼(ハッジ)を受け入れるかを早期決定するように求めた。(AFP)
既に新型コロナウイルスの影響でウムラ(いわゆる小巡礼)は中止された。それ故に最も重要な大巡礼が行われるか、或いは行われたとしても海外からの巡礼者を受け入れるかについても意見が分かれ、筆者も中止される可能性を以前に指摘した。
関連記事:メッカへの大巡礼(ハッジ)が中止される可能性は低いが有り得る
今年の大巡礼は7月末の予定であり、サウジアラビア以外からのハッジ巡礼者の数はインドネシアが最も多く、今年は少なくとも231,000人が登録されている。
サウジアラビアにとってメッカ巡礼者の受け入れは、重要な宗教行為の推進であるだけでなく、重要な外貨獲得源の一つである。
今のところインドネシア宗教省は、巡礼に必要な滞在費や交通費などに関係する契約を延期し、頭金の支払いを行っていないとしている。しかし時期が時期だけに、ラマダンが終わる今週末までに決定をして公表すべきとしている。
参考文献:Channel NewsAsia, “Indonesia calls for Saudi decision on Mecca pilgrimage”, 19 May 2020