タイ中央銀行副総裁はバーツの弱気を予測

先日、カシコン銀行は引き続きバーツの強気予測を示したが、タイ中央銀行(BoT)のMathee Supapongse副総裁は、バーツ安に進む可能性が高いという見方を示した。

関連記事:タイ・カシコン銀行は2020年もバーツ高を予想

理由としては今後、

  • 輸出の増加
  • 経常収支黒字の減少
  • ドル建て金取引の減少

を予想しており、既にバーツは国のファンダメンタルズをはるかに越えており、上昇余地は少ないとしている。

3つ目の金取引については、金輸出をした投資家が利益をドルからバーツに戻したことが現在のバーツ高の大きな要因となっており、それが一段落すればバーツ高を抑制する方向に働くという意味である。

12月に入ってバーツ安で推移しているが、輸出企業に悪影響があるため、タイ中央銀行は引き続きバーツ高を懸念しており、介入措置などの用意があると述べている。

参考文献:Bangkok Post, “Baht likely to weaken, says BoT deputy governor”, 4 Dec 2019

About HAL

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

View all posts by HAL →