ウォルマートが1日1ドルの大学教育プログラムをヘルスケア分野に拡大

先日、ウォルマートが取り組む教育プログラムLive Better Uを紹介した。1日1ドルの学費で経営管理やサプライチェーンマネジメントなどの学士教育を受けられるもので、単なる社会貢献ではなく、ウォルマートの事業に必要な知識を身に付けた若年層労働者を確保するための戦略である。

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ロイター通信によると、ウォルマートはその教育プログラムをヘルスケア(医学・薬学など)分野に拡大する方針のようである。

これは今後ますます成長するヘルスケア市場において薬局やヘルスケア関連施設などでの人材育成だけでなく、ウォルマート自身の事業戦略とも強く結びついている。

ウォルマートに薬局が併設されているケースも多く、ウォルマートの店員が知識を持っていれば、高齢者のために高い棚にある薬のピックアップなどの補助ができ、そうすれば付加的に他の商品も購入してもらえる可能性が高いという狙いが第一である。

ウォルマート自身もヘルスケア市場での事業を強化しており、

  • メディケア加入者の医薬品購入を狙い、米国最大規模の保険会社アンセムと提携
  • ジョージア州に歯科・放射線科・メンタルヘルスカウンセリングなどがある低価格のヘルスケアサービスの開始
  • 米国最大規模の薬局チェーンの経営

などにより、ウォルマートの売上のうちヘルスケア関連製品・サービスが11%を占めるに至っている。

現時点でウォルマート従業員のうち10万人が教育プログラムに関心を示しており、少なくとも提供開始から1年で13,000人が何らかのコースを受講する見通しである。

参考文献:Reuters, “Walmart expands $1 a day education program to deepen push in healthcare”, 24 Sep 2019

       

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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