ベトナム人看護師候補者受け入れについて現地ではどのように報道されているか

日・ベトナム経済連携協定によりベトナムから受け入れている看護師・介護福祉士候補者の受け入れ制度により日本で看護師や介護福祉士を目指すベトナム人がいる。

看護師候補者の場合、月額最大15~17.5万円の援助を受けながら、日本で研修・就労しながら国家取得を目指すことになる。

基本的に3年間での資格取得を目指す(1年間の延長が可能)が、2015-2019年で71人のベトナム人看護師が誕生しているが、2019年で見るとEPA3ヶ国(ベトナム、インドネシア、フィリピン)の合格率は16.3%と低い。(看護師国家試験全体では89.3%)

ベトナムメディアVietnam+では、ベトナム人にとって魅力的な給与が与えられているものの、「国家資格を得られるまで、看護師に記載されている業務内容と異なる仕事を課される」ケースが多いという事を報じている。

これは日本特有ではなく、同様の制度を持つドイツでも同じ問題が発生しているといい、「単に給与を見てはいけない」という注意を促している。

日本では外国人労働者を受け入れるための制度改革を進めて受け入れを多く行っているが、最近ベトナムではこの種の注意を促す記事が増えている。

ドイツでも似た状況であるのを見れば、「資格取得まで我慢せざるを得ない」という構造が働きやすいと思われるが、日本のブランドイメージの悪化に繋がりかねないので問題である。

参考文献

Vietnam+, “Vietnam wants to send more nurses abroad, but authorities urged caution”,20 May 2019

ベトジョー「日本の看護師国家試験でベトナム人23人が合格、EPA累計71人に」2019年3月26日

       

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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