インド商務省がマレーシアの精製パーム油の輸入関税引き上げを検討(追記あり)

先日、精製パーム油とパーム原油の関税差により、インドはマレーシアからの精製パーム油輸入が増え、地元のパーム油精製業者の経営を圧迫していることに対して調査を開始したことを報じた。

関連記事:インドがマレーシア産精製パーム油輸入の影響についての調査を開始

26日、インド商務省は、マレーシアからの精製パーム油の輸入関税を推奨した。これをインド財務省が受け入れれば、パーム原油と精製パーム油の関税差は、製品の種類を問わずに10%になるとして、業界団体は歓迎の意を示している。

製品の種類というのは、現在の関税では、精製パーム油の一種であるRBDパルモレインを指す。これに関しては、マレーシアとインドの経済協力協定によって45%にまで関税が引き下げられており、パーム原油の関税40%と比べて5%しか差が無い。

これによって、パーム原油を輸入して精製するよりも、マレーシアから直接精製パーム油を輸入した方がビジネスとして美味しい状態が続いていたのが問題の根源である。

商務省の機関である貿易救済総局(DGTR)は、この決定が受け入れられれば「国内のパーム油精製産業を復活させる」とコメントしている。

参考文献:Bernama, “India’s Commerce Ministry seeks higher duty on refined palm oil imported from Malaysia”, 27 Aug 2019

追記:インドの歳入局は9月4日、マレーシアからの精製パーム油の輸入関税を6ヶ月間5%引き上げることを通知した。これにより輸入関税は50%となり、パーム原油との関税差は10%となる。

参考:The Economic Times, “Govt slaps 5 per cent safeguard duty on palm oil imports from Malaysia”, 4 Sep 2019

       

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

HAL の記事一覧 SlofiAのtwitterアカウント@slofia_finance