国際的なスポーツイベントの誘致に力を入れるインドネシア・ジャカルタ

先日、2020年にジャカルタで電気自動車による公道レースであるフォーミュラE(Formula E)を開催する可能性が高いと報道された。

参考:NNA ASIA「フォーミュラE、来年にジャカルタで開催も」2019年8月1日

ジャカルタはF1やフォーミュラEを誘致する動きを強めており、どちらの誘致を行うかと見方が分かれていたが、この度、ジャカルタ知事が現在の状況についてコメントしたことが分かった。

ジャカルタはフォーミュラEから明らかな効果を得られる(ANTARA NEWS)

  • 知事は「フォーミュラEの誘致に2,400万ドル(3,430億ルピア)かかるが、数兆ルピアの効果を得られる」とコメント
  • 開催コストはMotoGPの7,900万ドル、F1の2,900万ドルに比べて安い
  • グランプリ実施のための調査は完了しており、知事はジャカルタ議会による承認を楽観視

補足

既に2021年にMotoGPをジャカルタで開催することが決まっており、今のままいけば2020年にフォーミュラEを開催できる公算が高いようである。

開催コストが500万ドルしか変わらないのにF1ではなくフォーミュラEを開催するというのは、かなり長期的な視野に立った決断と思われる。

単純にグランプリ自体の市場規模(放映権など)で見れば、現時点ではフォーミュラEはF1の足元にも及ばない。F1好きとしての感想を述べれば、フォーミュラEはマシンの性能としてはF3レベルであるし、何よりも音が静か過ぎて迫力に欠ける。

しかし、フォーミュラEの方が良く、その経済効果が数倍にものぼるというのは、電気自動車に対する将来性に対する評価だと思われる。

ジャカルタは2032年のオリンピック開催を目指しており、一連のスポーツイベントの誘致強化の動きは、これから本格的な経済発展を実現していく国らしい姿勢だ。

参考文献

ANTARA NEWS, “Jakarta to obtain tangible effect from Formula E”, 14 Aug 2019

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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