バンコクが地下のウォーターバンク開発を推進

低標高地域であるバンコクは大雨が降る度に地下水が路面に溢れ、すぐに洪水になる。現地の人はあまり気にしない(洪水になれば移動しなければ良い)と思っているが、経済活動においても観光においても損害だらけである。

今までは国民性と経済開発の優先度(産業開発の方が投資効果が高い)により、バンコクでは水害対策が軽視されてきたが、近年は対策に積極的である。

しかし、道路も建築物もごちゃごちゃであるバンコクではダムなど従来の方法での対策が難しい。そこで表題の通り「地下」で貯水する為の開発を進めている。

ウォーターバンクは、日本にあるウォーターバンクや地下ダムをモデルにして開発されている施設である。特に洪水が深刻な地域に設置されるウォーターバンクは、スコールの時にポンプが路面から地下の貯水槽に水を移し、運河や別途建設されているコンクリート井戸に放流される。

現時点で稼働しているウォーターバンクは1,000立方メートルしか貯水できないが、高い効果を上げているという。他に4つのウォーターバンクの建設が進んでおり、5つ合わせて27,300立方メートルの貯水能力を持つ。

上記で触れたコンクリート井戸も、洪水リスクが高い地域を中心に4つ建設中で、他には合計容量141,000立方メートルの雨水貯水池の建設も進めている。

参考文献
Vietnam+, “Thailand builds water banks in Bangkok to prevent floods”, 11 Jul 2019
Thai PBS WORLD, “City Hall to build three more ‘water banks’ to ease road flooding”, 7 Jul 2019

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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