ASEANの陸上交通のハブを目指すタイ

ASEANの経済的な結びつきが強まる中、タイは陸上交通のハブを目指している。地図を見れば分かるが、タイはASEANの中心部に位置し、ミャンマー、ラオス、カンボジア、マレーシア、ラオスと接し、ラオスが細長いのでベトナムや中国国境とも近い。

タイが交通の中心地を目指す地域は大メコン圏(GMS:Greater Mekong Subregion)と呼ばれる地域である。大メコン圏はタイの他、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムおよび中国のメコン河流域を指す。

圏内のインフラ開発プロジェクトの規模は1,000億バーツ(30億ドル以上)に達する。国境での渋滞を緩和することやインド洋へのアクセスの改善など将来的な交通量の増加も踏まえたプロジェクトが多い。

他にも鉄道や貨物輸送用の橋なども作られている。例えば、ラオスと国境で接するノンカイでは、ラオスの首都ヴィエンチャンに向かう鉄道橋や駅、貨物輸送施設に10億バーツ(3,100万ドル)が投資されている。

国内でも北東国境からチョンブリ地区のレムチャバン港までの複線鉄道プロジェクト(21億ドル)の計画など、海上輸送も見据えた陸上交通の整備を目指している。

参考文献:Vietnam+, “Thailand invests over 3 billion USD to bolster links with six nations”, 11 May 2019

       

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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