マーケットが好調になるにつれてアクティブ投資が回復しつつあるという事を小耳に挟んだので、以下のようにGoogleトレンド(すべての国)を使い、”active fund”(アクティブファンド)と”passive fund”(パッシブファンド)の検索トレンドとS&P 500を比較している。(左軸:検索トレンド。右軸:S&P 500。)検索トレンドの連続性と単位に合わせて、いずれも週単位のデータである。
移動平均を使っていないので少し分かりにくいが、基本的に相場の変動に応じてアクティブファンド・パッシブファンドいずれの検索トレンドも相関しており、前者が0.47、後者が0.41である。移動平均を使えばもっと相関係数は上がるだろう。
そんな事よりもここで注意したいのは、”active fund”の検索トレンドが一時的に大幅に上昇した時に相場が崩れていることが多いことである。そうでもない時もあるが、単純な検索トレンドでわかるデータとしては興味深い。
そして、アクティブファンドの検索トレンドの最後の部分(2020/11/8~2020/11/14)は点線であるが、これはGoogleのアルゴリズムによる予測である。Googleトレンドの予測精度はよく知らないが、アクティブファンドの検索トレンドが大幅に上昇するようなら、注意すべきかもしれない。尤も、今はワクチン開発でお気楽な状態ではあるが。