TogetterやなんJ、まとめサイトなどで拡散されているのが以下のツイートである。某メガメンチャー(どこのサ○○○の事を言っているのだろう。)で顔採用され高齢化した女性社員が不良債権化しているという話である。
この種の顔採用で「使い道が無い」というのはメガベンチャーに限らずIT企業で珍しくない話である。筆者が担当する案件のクライアントもその問題は深刻だ。(他の業界にも多かれ少なかれあるだろうが、その辺りは詳しくない。)
このツイートでは「顔採用女子が歳を重ねて」というところが問題となっているが、別に年齢だけの問題ではない。経営陣が変わって急に「技術主義」になったりすると、若くても顔採用女性社員がお荷物になる事は珍しくない。
そもそも顔採用をする企業は「男性社員のモチベをあげる」だけが仕事ではない。女性慣れしていないエンジニアが多いIT企業において、華のある女性を入社させることは確かに一定の社員のやる気を上げる効果がある。
新人研修なんかでも、やたらと張り切ってサポートしている男性社員がいると思えば、その相手が可愛い女の子だったりするわけだ。(それを「高評価」していたら、グループ分けして男性社員の隣の席にしたら途端に何もサポートしなくなるケースも多い。)
但し、「どうせ俺なんか相手にされない」と思っているような男性社員であれば、目の保養にはなってもそれ以上モチベーションを上げる効果には繋がらない。寧ろ女性慣れしていない分、働きにくさを感じたりする人もいるようだ。
より重要なのは「営業への付添い」である。無知であっても「ちゃんと話すことができる営業マン」の横について行かせば、それだけで話を聞いてくれる企業は5割増(主観)である。横にいてニコニコしているだけで営業効果がアップするわけだ。(寧ろ喋らせると逆効果である。)
似たような役割として営業先の接待に同席させるという役割もある。最近はセクハラやら何やらで問題になりがちだが、それは相手先の問題であって、営業の手法として使っている企業は未だ多い。
違った観点では人事部で使うというケースも見られる。例えば学生向けの会社説明会で喋らせるくらいなら、無能のレッテルを貼られている人でもできなくはない。この時、やはり愛嬌が重要であり、綺麗な女性社員が来ていれば学生の食いつきも良い。
こうした手法を重視する企業も、経営陣が変わって方針が変われば、問題視するようになってしまうというわけだ。また、多少歳を食っていても愛嬌があれば「無能顔採用女性社員」であっても使い道は沢山あるということも言える。