チキンナゲットからチキンフィンガーへ

米国の市場調査会社NPDグループによると、アメリカでのチキンナゲット需要が減少しており、2018年第三四半期のチキンナゲット消費は23億個で前年同期比で3%減であった。(チェーンレストランへの鶏肉出荷量は前年同期比で4%増加している。)この理由についてCNBCは以下の2つを挙げている。

ピンクスライムのイメージ

これは2012年に大きく取り上げられたLFTB(食肉を取った後の牛骨に付着した肉片を収集・過熱・殺菌したもの)通称ピンクスライムの影響が大きいという。

当サイトで画像を掲載することはしないが、確かにあのピンク色は衝撃的であり、その時槍玉に挙げられたのがチキンナゲットだった。あの報道以来、LFTBの利用を取りやめた業者は多いが、消費者についた悪いイメージは未だ残っていると考えられている。

チキンフィンガーへのシフト

一方で前年同期比で16%増加し、15億個の出荷に達しているのがチキンフィンガー(米国ではチキンストリップというケースが多い)の消費である。これは、細長く切った骨なしの胸肉に衣をつけてあげたものだ。

NPDはチキンフィンガーの躍進の理由として「(骨付きのフライドチキンに対して)手軽に食べられる」という点を挙げている。日本でもファミチキは確固たる地位を築いているし、ケンタッキーもザクザク骨なしケンタッキーなど骨無しで手軽に食べられるものに力を入れる動きが見られ、この傾向は米国だけでないのかもしれない。

参考文献

npd, “Chicken Fight: Are Chicken Strips Cannibalizing Chicken Nugget Servings At Foodservice?”

CNBC, “Chicken nugget demand is flatlining — here’s what happened”

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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