アメリカが出産旅行に神経質になる理由

出産旅行という言葉をご存知であろうか?

外国人の妊娠している女性が、渡航中に旅先の国で出産することで子供にその国の国籍を取得させることが目的の渡航を指す言葉である。

出生地主義を採用する国であれば、出生した時点でその国内にいればその国の国籍を取得することが可能になる。

取得するメリットは非常に大きいアメリカ国籍が特に人気であり、ビザなしで短期滞在できる国が非常に多いこと、子供が21歳になれば両親のグリーンカードの申請することが可能になることなどが挙げられる。

ただ、近年アメリカは神経質になってきており、特にトランプ大統領は出生地主義を猛烈に批判している。

その中で、最近次のようなニュースが出てきたのである。

香港の航空会社、女性乗客に妊娠検査要求 サイパンの「出産旅行」対策で(CNNより)

サイパンはアメリカ領でありながら、中国国籍であってもビザなしで短期滞在が可能である国として近年非常に中国からの出産旅行地として人気を集めている。

記事にも記載があるように、サイパンへの旅行者から生まれた子供の数がサイパンの住民から生まれた子供の数を超えるような事態になっており、アメリカ側が非常に神経質になっている中で起こった事態なのである。

確かに出産旅行自体は違法ではなく、そもそも勘違いで検査された当人としては非常に不快に感じるのも当然である。

しかしながら、移民排除寄りの政策を採るトランプ政権が支持される背景にはアメリカ独特のこのような事情があるのかもしれない。

参考資料:アメリカへの「出産旅行」がロシアでブーム 子供に米国籍(NewSphere)

       

この記事の著者 YOUKI について

SlofiAでは金融・財務分析関係を専門に執筆。元銀行出身。現在は上場企業の経理を担当。

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