タイ政府貯蓄銀行(GSB)が2018年からスタートアップ企業500社を対象に調査して公表しているスタートアップ・センチメント・インデックス(SSI)が3四半期連続で悪化している。
以下はSSIと翌四半期の見通しの推移を示している。2019年第二四半期の見通しデータが無いのは、発表時期と新研究所設立のタイミングが重なり、データが公表されておらず不明である。
見ての通り、SSIも見通しも下落傾向にある。中立が50として指標が作られているので、まだまだ楽観的な新興企業の方が多いとは言えるが、
- 景気後退リスク
- 消費支出の鈍化
- 貿易リスク
- 干ばつや洪水
といった内外の要因により2019年第三四半期は51.85と低い数値を示している。その割に次の3ヶ月の見通しが楽観的なのは、
- 観光シーズン
- 新年の需要
- 政府の景気刺激策の見込み
が影響している。
まだ運用されてから2年足らずの新しい指標であり認知度も低いが、自然な数値が出ており、有用性が高い可能性がある。
参考文献[1]:GSB, ดัชนีความเชื่อมั่นผู้ประกอบการ Startup
参考文献[2]:Bangkok Post, “GSB: Startups continue bleeding confidence in Q3”, 10 Dec 2019