新型コロナウイルスで性風俗控えは起こっているのか

今当サイトで圧倒的にアクセスが多いのはもし日本で新型コロナウイルス感染が拡大するなら性風俗がハブになる可能性である。1月に書いた記事であるため人気記事ランキングの集計アルゴリズムに含まれていないが、この1ヶ月間のPVの1/3を占める。半ば冗談で書いたような記事であるが、やはりユーザーにとっては気になる所ということだ。では、実際に性風俗控えが起こっているのだろうか。

以下は幾つかの性風俗(ホテヘル、デリヘル、ソープランド、ピンサロ)についてGoogleの検索トレンドの推移(2018/1/7~2020/3/7)を示している。確かに年明け以降に大幅に減っているように見えるが、過去の年についても年明けは減っているし2~3月は性風俗業界は閑散期と言われる。

性風俗のGoogle検索トレンド
出典:Googleトレンドより筆者作成

では、季節変動の範疇から外れているかどうかを、これら4キーワードの検索トレンドを過去5年間についてその平均を集計し、それを年毎に第1週を100に正規化したものを以下に示している。また、繁忙期や閑散期が分かるようにいくつかコメントも入れている。

過去4年間の週別検索トレンド(1~52週)
出典:筆者作成

GWや盆休み、正月が繁忙期である。ボーナスが待ち遠しい9~10月辺りは閑散期となる。そして年が明けた後も3月頃まで閑散期となるわけだが、2019年3月~2020年3月(黄色)のトレンドを見ると、たしかに季節変動の影響以上に検索数が少ないことが分かる。過去3年間においてはピークとなる正月(第1週)の75~80%の検索量であるのに対し、今年は65.8%まで落ち込んでいる。これにより、ただでさえ閑散期である2~3月において、更に買い控えが起こっていると言えそうだ。

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金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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