ソンクラーン(タイ旧正月)長期化は消費にどのような影響を与えるか

タイの旧正月ソンクラーンは毎年4月13~15日の3日間である。4月11・12日が土日なので通常であれば5連休だが、今年は新型コロナウイルスによる観光業への影響、干ばつと水不足に伴う経済的な影響などから、タイ政府は2020年は更に16・17日を祝日にすることでその後の土日と合わせて11~19日の9連休にすることを検討している。

ソンクラーンと言えば水掛け祭りが有名だ。元は年長者の手に少量の水をかけて敬う儀式だが、年々過激化しており、街中を歩いていれば、水鉄砲ならまだかわいいもの、バケツやホースでかけられる事も珍しくない。しかもソンクラーンでは水をかけられても「怒ってはいけない」ので、我々のような外国人観光客にとっては一度ずぶぬれになればもう十分な代物である。

しかし、水掛け祭りはソンクラーンの一面であり、何よりもタイ人にとっては正月休みである。1年で最も消費意欲が高い時期でもあり、日本に来るタイ人観光客が最も多いのも4月である。ソンクラーンの時期は観光客向けではない飲食店などは殆ど休みになるので、少し慣れた観光客にとっては面白い時期ではないが、タイ人にとっては旅行や大きな買い物をする時期であり、セールも多く行われる。

新型コロナウイルスや水不足で経済的な影響は大きく、中国人観光客の減少も避けられないので、寧ろ正月休みを長くしてしまうことで、タイ人の内需に刺激を与えようとするのが狙いである。観光はタイのGDPの20%を占め、飲食や交通など間接的に観光に影響を与えるものは更に多い。

ソンクラーン9連休案が正式に承認されるかは現時点では不明だが、計画では祝日が増えるわけではなく「移動」である。計画によれば、今年は代わりに年後半の祝日2日がカットされることになる。

参考文献:Bangkok Post, “Nine-day Songkran under consideration”, 17 Feb 2020

       

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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