不動産投資・不動産購入の際に調べるべき旧地名

2011年の東日本大震災の津波や2014年の広島の土砂災害、2015年の横浜の傾きマンションなど、大きな災害や事件が発生する度に話題になる「危険性を訴える旧地名」であるが、なかなか個人で調べるのは大変である。不動産投資にしても住宅購入にしても、筆者としては重要な情報であると考える。

実際、筆者が調べる場合は

  • Google検索
  • 地域の図書館の資料
  • 役所の資料や問い合わせ

などを使うわけだが、恥ずかしながら2018年に素晴らしいデータが公開されていた。

それは、人間文化研究機構および京都大学東南アジア地域研究研究所を主体とするH-GIS研究会が構築した歴史地名データである。

  • 大日本地名辞書
  • 延喜式神名帳
  • 旧5万分の1地形図

の異なる時代の地名が混在しているが、

  • 地名
  • 地形
  • 緯度
  • 経度
  • 出典

などがcsv(拡張子はtxtだがカンマ区切り)で収録されており、大枠の「上位地名」と細かい「地名」、「地名_別名」などのファイルがzip圧縮した状態で提供されている。(詳しくはリンク先の「データ項目」を見ていただきたい。)

しかも素晴らしい事に、データの利用や加工の旨など出典を明記すれば、商用利用などについても制限は無い。

簡易的には

  • 「危ない地名特有の漢字」でファイルを検索
  • 出てきた地名の緯度経度をコピー
  • Googleマップで検索

でも良いだろう。逆に調べたい地域の周囲の旧地名を探すなら、

  • 地名データをデータベースに落とし込む
  • 調べたい地点の緯度経度を決める
  • ヒュベニの公式などを使って、データベース内の地名で距離が近いものをいくつかピックアップ

などとすれば探せるだろう。プロットすれば傾向も分かるだろう。

なお、どういう漢字が危険性を訴えているかについては、筆者は知識を持ち合わせていて例示することはできるが、その地域に住んでいる人や不動産屋に怒られたくないので、

あたりの東日本大震災以降に出た書籍が参考になる。(根拠が怪しいものもあるので、複数参照するのが無難である。)

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金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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