心疾患と電子タバコの関係についての報告

カンザス大学のMohinder Vindhyal助教授らは電子タバコと心疾患の関係についての研究報告を発表した。

電子タバコ使用は心疾患と関係がある:研究報告(AFP)

  • 電子タバコ使用者は未使用者にくらべて心臓発作の確率が34%高く、冠動脈疾患を患う確率が25%高く、鬱病や不安障害に罹患する確率が55%高い
  • 電子タバコの歴史は10年ほどであり因果関係が特定されたわけではないが、著者は電子タバコの危険性について意識する必要性を延べている

解説

香港で進む電子タバコ規制で指摘したように、電子タバコの発がん性物質が少ないことは確かだが、他の疾患リスクについては長期的に研究していかないと分からない部分が多い。

今回の報告も、年齢、性別、肥満度、コレステロール値、血圧、たばこ使用量などの因子を修正した上で心疾患等の罹患率に相関があるというものであり、因果関係が断定されたわけではないが、こうしたリスクが存在しても不思議ではない。

また、鬱病など精神疾患にも関係する可能性は非常に興味深い。(電子タバコ利用者の属性に何らかの影響がありそうな気もするが。)

日本は電子タバコに関する規制が緩く、投資も活況であるが、投資の際にはこうしたリスクの全容が明らかになるまでに長い時間がかかることを意識することが重要である。また、電子タバコ使用者は、人体実験に協力しているのに等しいという意識も必要であろう。

参考文献

E-cigarette use linked to heart trouble: Study

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

HAL の記事一覧