英国ブライトンに拠点を置く金融サービスプロバイダーOneFamilyは、過去10年間でビジネスを起ち上げるティーンエージャーの数が8倍に増加したと発表している。
調査によると、2009年は英国で16~19歳の若者が起ち上げた企業は491社だったが、2018年は4,152社以上に増えている。
業種として多いのは、
- テック
- 衣料品、宝飾品
- エンターテインメント、メディア
- 飲食
- 健康、美容
- 教育
と多岐に渡る。
いわゆるZ世代にあたる人達であるが、Googleやソーシャルメディアが生まれた後に成長しているため、10代にしてすでにネットワークを利用してキャリアを作るケースが増えていると分析されている。
インターネットの普及によりビジネスを始める障壁が下がっていることも当然大きいが、それだけではなくZ世代が持つ特性も影響しているという。
調査では更に13~19歳の若者について詳細な調査がされている。このうち19%は、誰かのために働く(work for someone else)のではなく「誰からも指図されずに生きる(be their own boss)」ことを希望しており、これも若年層の起業が増えている要因と考えられている。
これはZ世代に限らず、起業する人の特徴として言えることである。例えば米国では、フリーランスを含む「起業した理由」として、約3割の人は「自営業という形態自体の価値」を挙げている。
参考文献[1]:BBC, “Surge in teenagers setting up businesses, study suggests”, 30 Dec 2019
参考文献[2]:The Guardian, “Number of teenagers starting businesses up eightfold since 2009”, 30 Dec 2019