ウェブメディアGreen Entrepreneurが、注目されている物質「大麻フラボノイド(カンフラビン)」を取り上げ、それがどのようなもので、どう役立つ可能性があるかについて論じている。
大麻フラボノイドとは何か?なぜ研究者は注目しているのか?(Green Entrepreneur)
- フラボノイドは植物界に広く分布し、色素や健康上の利点がある
- 1985年、アスピリンの30倍強力な抗炎症剤として利用可能性がある大麻フラボノイド(カンフラビンAとカンフラビンB)を発見
- 大麻に含まれるカンフラビンは極微量であり、従来は大量の大麻が必要で実用化が難しかった
- 最近、カナダのゲルフ大学の研究者らが、ゲノムマイニングを利用してカンフラビンを生成する大麻の遺伝子を抽出し、大麻を栽培しなくてもカンフラビンを操作する方法を発見したと主張
- 研究者らは、オピオイドを超える理想的な鎮痛剤を開発できる可能性があると声明
- 今になってカンフラビンの研究が進んだ理由は2つある
- 一つは、カナダの大麻合法化により、今まで抑制されていた大麻研究が活性化したから、今回のブレークスルーにつながった
- もう一つは、時代の流れでゲノム研究が進歩したからである
補足
フラボノイドと言えば難しいが、ポリフェノールの一種と言えば、いかに自然界にあふれているかが分かるだろう。
赤紫色の色素を構成しており、ブルーベリーなどに多く含まれる。そしてポリフェノールの健康上のメリットは、ブームが起こった日本ではよく知られているだろう。
カンフラビンAとカンフラビンBが注目されるのは、向精神性無くして炎症を抑える効果があるからである。これがオピオイドを超える理想的な鎮痛剤となりうるのではないかと注目されている所以である。
今回のゲノムマイニングを利用したカンフラビンの生成についての声明は、
元の論文については、
で公開されている。(論文も無料でHTMLベースで閲覧可能だ。)