ウェブマガジンSmall Business Trendsで今後有望とされるシニア向けサービスのビジネスアイデアを25個紹介している。老人ホームなどベタなネタも多く含まれるが、全体を俯瞰すると意外に興味深い。
- 特別養護老人ホーム
 - 住宅型有料老人ホーム
 - 退職者コミュニティ
 - デイケアセンター
 - 在宅医療
 - 一般的な在宅ケア(家事など)
 - 非緊急医療輸送
 - 一般的な交通輸送
 - 医療費・保険金請求支援
 - 住宅改装
 - スロープの設置
 - ハウスクリーニング
 - ペットケア
 - 便利屋
 - 造園
 - テクノロジーサポート
 - モバイルサロン
 - 栄養コンサルティング
 - シニアフィットネス
 - アセットマネジメント
 - 配達サービス
 - 移住支援(シニアリロケーション)
 - シニアコンサルティング
 - グループ旅行サービス
 - 留守番
 
1.特別養護老人ホームと2.住宅型有料老人ホームでは、前者は介護や医療に重きを置くのに対し、後者は料理や選択など総合的なサービスを重視する傾向がある。
3.退職者コミュニティは、高齢者が集まってアクティビティなどができる施設や生活支援など様々なものがある。もっと進めば、退職者のための都市といった概念も米国では浸透している。
7.非緊急医療輸送は、定期的に通院しなければならない高齢者のための輸送サービスである。コミュニティバスなどの提供も多いが、固定ルートの自動運転バスなど今後伸びる事業分野と思われる。
9.医療費・保険金請求支援は、高齢者になると利用するケースがある医療関連の手続きなどを代行・支援するものである。こうした手続きは得てして煩雑なので「信頼を得られれば」大きなビジネスチャンスかもしれない。
16.テクノロジーサポートは、スマートフォンやストリーミングサービスなど新しい技術を利用したい人向けのサポートである。個別の家庭教師などスモールビジネスらしい分野である。
17.モバイルサロンは、ヘアサロンやネイルサロンを自宅に派遣するというものである。こうしたサービスを受けたいが外出が難しい高齢者のためのサービスということだろう。
22.移住支援(シニアリロケーション)は、例えば退職者コミュニティに移住する場合に、そのための支援(引っ越しや財産整理など)を行うサービスである。
23.シニアコンサルティングは、老人ホームを見つけることの支援などを指すようだ。
以上、25個のうち筆者が気になったものの内容を補足した。やはり筆者としては(アセットマネジメントなど金融サービスを除けば)退職者コミュニティが今後最も大きなビジネスになると考えている。
参考文献:Small Business Trends, “25 Senior Service Business Ideas”, 3 Jul 2019




