最近の韓国政府は特に見るに堪えないほど明らかにご乱心だ。
特に日本に輸出優遇措置である「ホワイト国」から除外されてからの外交政策は見境なくなり、GSOMIAの破棄やそれに対して抗議した米国に対し早期在韓米軍基地の撤退を要求する事態にまで発展している。
韓国はこれまで日本に対し、竹島の無断上陸ならびに実効支配、徴用工問題として在韓日系企業に対する賠償請求や慰安婦問題日韓合意をうやむやにするなど、あり得ない外交問題を起こしてきた一方で、日本は抗議はしてもそれ以上の具体的外交措置は取ってきていなかった。
上記の外交的非常識さを鑑みても韓国にとっての日本というのは、戦争責任を掲げれば何をしても許される国という認識があったはずだ。よって、今回の日本の措置を韓国政府は「日本ごときが」という強い怒り持ち、なりふり構わず攻撃しているものと推測される。
ここで重要なのは本当に日本は「日本ごとき」だったのか?ということである。韓国は日本をかなり見下していたのではあるが、それは韓国が日本とのパワーバランスを本当の意味で理解できていなかったことが原因ではなかろうか。つまり、韓国の外交における一番の問題点は、自国のポジションをきちんと理解していないことにあると筆者は考えるのである。
日本はGDPにおいて韓国の3倍以上の経済規模を有している。また、韓国は外需依存であり、輸出入の相手国として日本は上位5位に入っている。これらの状況からも日本との関係悪化が韓国経済に与える悪影響は大きいことは一目瞭然である。
今回の一連の流れから筆者は、戦前の日本の国際連盟脱退から太平洋戦争に向かう流れを想像してしまう。日露戦争の勝利後、国力を過信し外交を軽視し国際社会から孤立していく様を彷彿させる。
戦争責任や戦後賠償を散々日本に要求してきた韓国が国際社会から孤立するという同じ末路を辿るのであれば非常に皮肉なものである。