9日、インド陸軍南方軍のSKサイニ中将は、インド南部でテロ攻撃が発生する可能性があることを述べた。サイニ中将の発言の要旨は、
- パキスタン軍がカッチ地域を介してインド海域に潜入し、テロ攻撃を行う可能性を諜報機関が数週間前に入手し、グジャラートの港が厳戒態勢に入っている
- サー・クリークで幾つかの放棄されたボートが回収され、同領域での警戒措置を講じた
- ケララ州警察は全ての地区長に警戒を発し、特に沿岸地帯の混雑した場所での注意を指示
である。
テロの標的として考えられているのは南インドのケララ州であるが、その根拠となるのは諜報機関が入手したグジャラート州でのテロ情報と、サー・クリークで見つかったボートである。サー・クリークはパキスタンとグジャラート州の国境沿いに流れる96kmに渡る川である。サー・クリークからインド領海に侵入して南下するという攻撃が想定されている。(下地図参照)
「南インドでのテロ警戒情報」と言ってもグジャラート州の一部までは南方軍の管轄に入っており、南インドと言ってもインド西海岸全体が侵入経路に入ってもおかしくない状況である。
参考文献:NDTV, “Terror Alert For South India Based On Boats Found In Gujarat’s Sir Creek”, 9 Sep 2019