12月の極端な悲観主義から一転して極端に楽観主義になっている米国株式市場であるが、 Market Watchのコラムニストであるマーク・ハルバート氏は、自身が提供しているHNNSI(Hulbert Nasdaq Newsletter Sentiment Index)の値が短期的に警戒水準である70%近くになったたと述べている。(現時点で66.2%)
この指標は、ハルバート 氏が数々の投資に関するニュースレターを購読し、そこで売買が推奨される銘柄のマーケットエクスポージャーが高い場合は「見通しが悪い」、エクスポージャーが低い場合は「見通しが良い」と反対に評価して重み付けした、「逆張り投資」に基づいたセンチメント指標である。
銘柄推奨の中にはポジショントークが多く含まれていたり、例え本当に売買タイミングが適切な助言であっても、購読者が一斉にニュースレターに基づいて投資を行えば、例えば「買い」の場合は高値で掴むことになり、その後値下がりすることも多い事を利用したものである。
細かな計測方法についてはブラックボックス化されているので分からないが、有名なセンチメント指標であるCNN Fear & Greed Indexもやや強気(70)になってきており、警戒域とされる80には達していないが、かなり強気な状況が続いているので、近日中にどこかで調整される可能性はあるだろう。
参考文献
Market Watch, “Opinion: Why the stock market might soon careen down a dangerous ‘slope of hope’”