以前、アリババの創業者ジャック・マー氏が、午前9時から午後9時までを週6で働く「996システム」を推奨して大きく批判されたが、当人は反省するどころから言葉遊びで「669システム」と言い出した。
同社は毎年5月10日を 「従業員やその家族とともにAlibabaの文化を体感する日」としてAlidayと呼んでおり、従業員が家族を呼び、企業文化を体感してもらうイベントを開催している。
Alidayでは「合同結婚式」も名物となっており、デイリーメールが報じたところによれば、そこでマー氏が発言が話題となっている。
669のうち、最初の66は「6日間で6回」を意味する。9は中国語では「九」も「久」もjiǔと同じ発音をする事をかけている。つまり、「週6で長いセックスをしろ」という言葉である。
マー氏は、出産を「結婚の最初のKPI」という表現を使っており、当然、中国では「12時間労働をした後にそんな体力がどこにある」という意味合いで強く批判されている。
デイリーメールは、彼の発言は「中国での出生率の低下と、その国の景気減速への圧力が高まっている中で行われたものだ」という国のメッセージの代弁であるという見方をしている。この見方は長時間労働を推奨する996発言と同様で、どちらも中国政府の立場として都合が良い。
参考文献
Alibaba Japan Press「従業員やその家族とともにAlibabaの文化を体感する日、Aliday」
BBC「アリババのマー会長、12時間勤務を提唱 中国で物議」2019年04月16日