東南アジアのスタートアップの7社に1社はインド人が創業している

The Times of Indiaで、インドからグローバルに展開を目指すスタートアップが、まず東南アジアを目指す傾向について紹介し、その背景を解説している。

なぜ多くのインド人がベンチャー企業を起ち上げる為に東南アジアへ向かっているのか(The Times of India)

  • シンガポールに拠点を置き、ASEAN市場をターゲットにするスタートアップが多い
  • シンガポール当局のチェックは迅速かつ厳格で、シンガポールでライセンスを取得できれば、その後のASEAN各国への進出も容易
  • シンガポールの税率はインドの半分であることも魅力
  • 東南アジア全体が、ベンチャー支援、投資家の紹介、迅速な営業許可体制など新規事業に優しい取り組みを積極的に行っている
  • その中には、シードステージ(初期段階)やラップトップベンチャー(小規模スタートアップ)への支援や、経験豊富な高齢者の採用補助金など、幅広いスタートアップに対応
  • 業界筋によると、東南アジアのスタートアップの7社のうち1社はインド人またはインド系のCEOが起ち上げている
  • 海外出身のインド人を現地で雇用することも容易なので、インドからの移転も増えている

補足

ASEAN全体が海外からのビジネス投資の受け入れ積極的であり、かつ、シンガポールの税制優遇制度などビジネス環境が非常に良いのが最大の要因である。シンガポールでの営業許可審査は厳格だが早いので、「シンガポールで通れば他国でも通る」というベンチマークになるので、迅速に展開していく上で非常に有効だ。

そして東南アジアにインド系の人材が多いことも影響しているようだ。歴史的に東南アジアとインドの民族的な交流は多く、近代以降も移民などは非常に多い。人を採用する上で文化的な違いが問題になることは多いが、現地にそもそも同国出身者がいるのであれば、その点でも問題が少ない。

人口増加と経済成長でますます国際的な存在感を高めているインドだが、ビジネス環境が良いからインド発のスタートアップが増える、インド系労働者が増えればますますビジネス環境が良くなる、という好循環が発生していると言えよう。

参考文献

The Times of India, “Why many Indians are moving to SE Asia to launch their ventures”, 14 Apr 2019

       

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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