デスクワークは考えられていたほど身体に悪くないかもしれない

多くの先行研究でデスクワークで長時間座っていることが指摘されていたが、セントラルフロリダ大学でスポーツ・運動科学を専門とするジャネット・ガルシア助教授らの研究によると、従来考えられていたほどデスクワークは危険ではなく、寧ろ長時間のテレビ視聴の方が健康上のリスクが高い可能性がある。

Journal of the American Heart Association(JAHA)に投稿された論文では、JHS(黒人コミュニティ研究)に2000~2004年の間に登録した21歳以上の5,306人の黒人成人の調査に加え、2005~2012年までの追跡調査によって示されたものだ。(追跡調査はn=3,592)

現論文は以下でHTMLで閲覧できる。(PDFのダウンロードリンクもある。)

参考:Jeanette M. Garcia et al., “Types of Sedentary Behavior and Risk of Cardiovascular Events and Mortality in Blacks: The Jackson Heart Study”, Journal of the American Heart Association. 2019;8
https://doi.org/10.1161/JAHA.118.010406

分析結果によると、長時間のデスクワークよりも長時間のテレビ視聴の方が、心血管疾患リスクを高めることが明らかにされている。特に平均して4時間を超えるテレビ視聴は、2時間以下の視聴者に比べて死亡リスクが50%以上上昇することが示されている。

これはデスクワークそのものが安全というよりかは、デスクワークの方は意外に「立ち上がる」といったケースが多く、その蓄積が運動として効果が出ているのではないかとみられる。その理由として、テレビ視聴中はCMの間も立ち上がる人が少なく、「おやつ」を食べながら或いは「酒」を飲みながらというケースが増える。

では単純に生活習慣のせいではないかと思うが、食生活や日々の運動量などを調整すると、デスクワークの方は心疾患リスクが軽微となる。

長時間のテレビ視聴による悪影響を除去するには、毎日30分以上の中程度の運動が必要であり、座りすぎないように気をつけることも含めて意識づけることは重要だろう。

       

この記事の著者 HAL について

金融・マーケティング分野の機械学習システム開発や導入支援が専門。SlofiAでは主に海外情勢に関する記事、金融工学や機械学習に関する記事を担当。

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