業務スーパーの鶏もも肉2kgの衛生的な解凍方法

業務スーパーで有名な神戸物産<TSE: 3038>は、元々の堅調な成長の上、タピオカブームによる冷凍タピオカの売上、コロナショックによる需要増などで、8月24日は上場来高値である7,140円を記録した。その後はやや売られているが、最近は外食子会社の売却、道東への初進出、株式分割など材料が出てきた。

業務スーパーは「業スー」としてテレビでもネットでもその食材を使った料理などのアレンジを見るのは少なくない。その中でも定番の売れ筋が「ブラジル産鶏もも肉2kg」である。中にはブラジル産と聞いて難色を示す人もいるようだが、外食なら特に国産とアピールしていなければ、ブラジル産やタイ産が使われている可能性が高いし、中国産よりよほど信頼できる。

食肉検査の不正はあったが、神戸物産が扱っていた企業は該当していなかったし、何よりも値段が安い。地域や為替レートで異なるが、印象では2kgで550~850円くらいの価格帯が多い。高い時でも国産鶏「むね」肉並の値段である。(そもそも国際的には鶏むね肉の方が人気であり値段も高いのだが、日本は逆である。)家計の味方として人気があるだけでなく、卸から買うほどではない小規模の飲食店の人が業務スーパーで鶏もも肉を大量に買っているのもよく見かける。

それはさて置き、家庭での利用においては一度に2kgはなかなか消費しきれない。だから、解凍して小分けにして再冷凍する人も少なくないと思われるが、難しいのは解凍の仕方である。常温で放置する人が多いと思われるが、Vietnam netによれば、栄養を損ない、場合によっては食中毒を引き起こしかねないと言う。無論、しっかりと過熱すれば問題ないが、免疫力が低下している人の場合は解凍の仕方も気をつけた方が良いらしい。

最も安全な解凍方法は冷蔵庫で解凍することだという。パッケージが破れていない事を確認した上で、皿や容器に入れ、冷蔵庫でゆっくりと解凍する。2.5kgの鶏肉24時間だと言い、業務スーパーの鶏もも肉なら19時間くらいだろうか。

しかし、あの大きな鶏もも肉が入るほど冷蔵庫に余裕がある人は少ないだろう。どうしても多くの人は冷蔵庫がいっぱいになりがちである。しかも1日近く時間がかかるのも不便である。急ぐ時は電子レンジの解凍機能を使えと書いてあるが、こちらは凍った状態であのパッケージを開くのは非常に大変だし、あれが入る電子レンジというのも少ないだろう。

業務スーパーの鶏もも肉の解凍に向くのは「水につけること」だろう。パッケージが開いていると栄養素が流れてしまうので、パッケージが破れていない事を確認(破れていたら袋にでも入れる)して、冷たい水につけておくのが良いという。流水が理想だが、勿体ないならたまに水を替えるのも良い。

再凍結する場合は「完全に溶かしきらない」のがポイントである。少し表面に氷が残るくらいの状態で分割して再冷凍するのがより衛生的だろう。

参考文献:Vietnam net, “Rã đông thịt tưởng dễ, có 2 thói quen hàng triệu người làm sai”, 24 Sep 2020

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